sanuki story project

61無題(不思議なおじいさんの話) 香川県  匿名希望さん
不思議な話 その他の食べ物・運命的な話
 昔、不思議な体験をした事がありましたので送らせていただきました。
 カキ焼きの店を営業して18年過ぎました。7、8年ぐらい前だと思いますが、ある日、ボロボロの格好をしたおじいさんが来て、台所のそばに来て、「すみません。これでおみそ汁だけもらえますか?」と、手に150円を握りしめて言いました。私は、「みそ汁だけでなくごはんもどうぞ。」と、あまりにみじめな身なりでしたので、カキごはんもだそうとしましたが、「いいえ。おみそ汁だけで十分です。」と何度も言われましたので相席にて、末席の玄関の横の方に聞いてみてOKというお返事で「一緒にどうぞ。」とご案内してからおみそ汁を召し上がって頂きました。
 帰る時には、「ありがとうございました。ありがとうございました。」と、何度も言いまして、私も涙が出そうになるのをこらえたのです。何度もお礼を言って帰られました。
 その翌日から、あふれんばかりのお客様が見えられ、あの日のお客に食べてもらえて、本当によかったと妹達と喜んだエピソードがありました。
 あれは、神様が化身して私をためしたのかもしれないとずっと思っています。身なりで人を判断してはいけないと言うことを教えてくれたのかな?と思ったりもしています。
 今でもあの時のことは、鮮明に私の心の中に残っております。
 本当に不思議な体験でした。