sanuki story project

314小さな町の出会い 神奈川県  宇多津っ子さん
切ない話
出会いは突然にやってくる。
夏。
高校卒業後に宇多津のある工場で働いていた僕は、
中途採用で入社してきたという女性と出会った。
大阪から帰郷してきたという彼女は、7歳年上ということも関係あるのか
どこか自分がこれまで出会ったことのない雰囲気の人だった。
自然体の笑顔が素敵で僕はすぐに心惹かれた。

その淡い感情が成就することはなかったが、
この小さな町での出会いが特別だったんだということを
あれから20年経った今だから思える。