sanuki story project

164幸せの水餃子 香川県  かつ坊さん
感動した話
私の妻の話である
妻の得意料理は水餃子。
義母さんに教えてもらって、もう30年以上作っている。
我が家では、皮から200個作って
家族全員で食べるのがいつもの風景。
子供がバレーの試合に勝ったときも、大学に合格したときも、
就職が決まったときも家族で一緒に祝うのは妻が作る”水餃子”。
私が妻と結婚したのもこの水餃子の旨さのせいかもしれない。
どうやらこの水餃子は義母の代から伝わるもの
なぜ、義母は水餃子を作るのか?
それは、妻が幼少の頃、食べ物の好き嫌いが多かったのに
この水餃子だけは”美味しい”と言って何十個も食べていたので
いつも食卓は水餃子になったとか。
今では我が家のお祝いは水餃子。
妻は義母とこの水餃子をみんなに食べてもらいたいと
お店を出す準備をしている。
幸せのお裾分けをするようである。