sanuki story project

83私の中の屋島寺伝説 香川県  早瀬 緑さん
不思議な話 地域の話
もう何度あの階段を登ったか分からない。初めてあの場所に座ったのは高校生の頃。屋島寺まで続く長い階段を登って見下ろす景色。
不思議と癒される。
階段途中の狛犬に、ふいについて出た『ただいま』何故だか分からないけれど涙が溢れる。
それから20年。何かある度にあの階段を登っている。
誰もいないのに守られているような気になる。私の先祖は何かここに縁があるんだろうか。等と気にかけてみたこともあるけれど、今では
そんなことはどうでもいい。
とにかく私の癒しスポットであることには間違いない。

階段の上で一人佇んでいる女性がいたら、それはきっと私です。