sanuki story project

357香川 浦島太郎伝説 茨城県  廣田天遥さん
不思議な話 地域の話
香川県三豊市詫間町の西部、荘内半島はかつて「浦島」と呼ばれており、数々の浦島太郎伝説が残されています。
生里という里で与作という男がおしもさんという美しい娘を嫁にもらいました。この二人の間に生まれた男の子が浦島太郎です。
浦島神社がまつられている丸山島のある海岸の砂浜、鴨之越で浦島太郎は子供たちにいじめられていた亀を助けます。そして竜宮城に招待されるのです。
竜宮城で宝物を受け取った太郎は乙姫に送られて、地上の積という場所に帰り着きました。積の海岸で浦島太郎と乙姫は別れを惜しみ、固い握手を交わしました。その際に乙姫は金の腕輪を落としたことからその場所は金輪の鼻(かなわのはな)と呼ばれています。
竜宮城から帰還した太郎は室浜で数年間釣りをして過ごしました。その間、太郎は若さを失わなかったため不老の浜(ぶろま)とも呼ばれるようになりました。
その後太郎は箱という場所で玉手箱を開け老人になってしまいます。玉手箱からでた煙は紫の雲となって紫雲出山にたなびきました。
そして白髪の老人となった浦島太郎は、母しもの生家があった仁老浜(にろはま)で余生をすごしました。