投稿作品sanuki story project
344アキレスミーナ
香川県 結めぐみさん
笑える話
日本一大きいため池“まんのう池”のふもとに生まれ育った私は、大家族に囲まれ質素な暮らしを送っていた。そんなある日・・・
その日はご機嫌に家を出た。母が珍しく買ってくれた“アキレスミーナ”の靴。可愛い、見るたびに心が躍る。発売されたばっかりで、まだ誰も持っていない。小学校四年生の初夏。皆、うらやましがるに違いない!スキップをしながら学校へ向かう。
「あ~今日もいる」いつも吠えてきて噛みつかれそうになる顔つきの悪い犬が。
私は犬を避けて道の反対側を歩く。
その時だった。前からダンプトラックが走ってきた。右を通らないといけないのに左を通っていた罪悪感・・・横の田んぼは田植えされた苗が揺れていた。このまま田んぼに避けたら買って貰ったばかりのアキレスミーナがドロドロになってしまう。私は道を横切った。身体が宙を舞って道路に落ちた。そのショックでウンチとおしっこを漏らした私は泣きながら家へ向かった。おしっこで濡れたアキレスミーナを履いたまま・・・
運転手さんがダンプに乗せて家まで送ってくれた。病院へ行ったがかすり傷。運転手さんは大きな房のバナナをお見舞いに持って来てくれた。(それだけ)
翌日、学校に登校したらオバケを見るような目で見られた。皆、ダンプに引かれで大けがをしたと思っていたらしい。
それから40年
「ふ~ん、だからそんな顔になったんや」と息子が笑う。
その日はご機嫌に家を出た。母が珍しく買ってくれた“アキレスミーナ”の靴。可愛い、見るたびに心が躍る。発売されたばっかりで、まだ誰も持っていない。小学校四年生の初夏。皆、うらやましがるに違いない!スキップをしながら学校へ向かう。
「あ~今日もいる」いつも吠えてきて噛みつかれそうになる顔つきの悪い犬が。
私は犬を避けて道の反対側を歩く。
その時だった。前からダンプトラックが走ってきた。右を通らないといけないのに左を通っていた罪悪感・・・横の田んぼは田植えされた苗が揺れていた。このまま田んぼに避けたら買って貰ったばかりのアキレスミーナがドロドロになってしまう。私は道を横切った。身体が宙を舞って道路に落ちた。そのショックでウンチとおしっこを漏らした私は泣きながら家へ向かった。おしっこで濡れたアキレスミーナを履いたまま・・・
運転手さんがダンプに乗せて家まで送ってくれた。病院へ行ったがかすり傷。運転手さんは大きな房のバナナをお見舞いに持って来てくれた。(それだけ)
翌日、学校に登校したらオバケを見るような目で見られた。皆、ダンプに引かれで大けがをしたと思っていたらしい。
それから40年
「ふ~ん、だからそんな顔になったんや」と息子が笑う。
