sanuki story project

325保井コノ と 魔法の黒い石 東京都  吉祥瑞枝さん
感動した話
すでに大学入学人口の減少に加えて,2050年までは日本の総人口は減り続けると予想されています.私たち女性はこれまでないプレッシャーで,女性活躍の期待が課されています.ところが皆さんご存知ですか?100余年前に,さぬき出身の一人の女性がハーバード大学に留学して、帰国後石炭の研究で,(当時女人禁制の雰囲気のなか)日本国内炭鉱の地中奥深く,深い坑道に潜り,また撫順の露天掘り炭鉱から,重要なエネルギー源である魔法のような黒く輝く石炭のサンプルを集めて研究をしました.そして,日本産石炭の構造研究で, 女性博士号:日本初の女性理学博士誕生しました. その名は保井コノ. 讃岐国大内郡三本松村(現在の大川郡三本松)で生まれました. 保井コノは 東京女子高等師範学校の教授(お茶の水女子大学)太平洋戦争には女性が”もんべ”をはいているなかで,一人スカートをはき,平和を示し, 東京大空襲時には女学生に「いつ死ぬかもしれないから,生きている今しっかり勉強するのだ!」と教室で粛々と講義をしました. 天皇皇后両陛下に御進講もなさり72歳でお茶の水女子大学教授を退職しました. (1880-1971享年91歳). 研究のみならず,戦後の女子教育と地位向上にも努めました. 保井コノは日本のマリー・キュリー:(1867-1934女性でノーベル賞を2度受賞)です. 保井コノに光をあてて,”さぬきの誇り”は”日本の誇り”です. 女性のみならず,男性も,日本を元気に,生きいきとした社会が期待されるでしょう.