sanuki story project

303丸亀のファッショニスタ 香川県  匿名希望さん
不思議な話
自称丸亀市のオシャレ男子高校生宮本は丸亀城を訪れていた。「今日もオシャレに白黒コーデできめてやったぜ~」宮本は骨付きどりをくわえて急な段を登っていた。そして頂上についた宮本は「ふう、セットが乱れちまった」と井戸の水に顔を映して髪を整えていた。夢中になっていた宮本に後ろを走りすぎるわんぱく坊主がドンっとぶつかる。「わあああああああ」
…「いてえ…」俺は井戸に落ちてしまったのか?それにしては濡れてない…
辺りをみまわすとそこには鎧を身につけた多くの武将がいた。
「おい、お前、そんなださい格好をしてないで、早く戦の装束に着替えんか!」男にうながされるまま、戦に出ることになってしまった宮本。戦場には一人の絵描きがいて、合戦の様子を描いていた。
「よ~し、いっちょ戦ってみるか。こういう話ではだいたいタイムスリップしたヤツを守ってくれるツワモノがいるんだ。くれよん〇〇ちゃんもそうだったもんな」と思ったのもつかの間、あっけなく宮本はやられた。
気づくと宮本は高校の教室の机で寝ていた。
「おーい、宮本!授業始まるぞー!」先生の声がした。
「はい、今日は丸亀の歴史の授業だ。教科書の106ページを開けろー」
 ページをめくる音、と、皆ざわざわしだす。なんだなんだ。隣の席のヤツが宮本に教科書の挿絵を見せる。
「おい、宮本~このダッセー服着てるやつ、お前そっくりな」
宮本は苦笑いしかできなかった。