sanuki story project

104私の妹 香川県  一人の兄としてさん
その他 家族ネタ
 私の妹には「水難の相」がある。過去に何度か水に関わる事故にあっている。
 まず、最初は彼女が幼稚園に通い始めていたかどうかという小さかった頃の事。私の家の田んぼの横には、小さいながらも沼があったのだが、何をしたかったのか、その湿地に分け入り、中央付近で足を捕られて腰近くまで沼に埋まって、身動きできない状態で「助けて~!!」と救いを求めているではないか。慌てて父親は、シャツとズボンを脱ぎ捨て妹を救出に…。無事、難を逃れたが、後でこっぴどく叱られたのは言うまでもない。
 そして、二度目はというと、妹が小学校に上がってからで、ちょうどその頃母親は自動車教習所に通い始め、鈍い運動神経を駆使して、手こずりながらどうにか運転免許取得に至り、オンボロながらも中古の土手を走っていると、前から対向車が…。母はいつもの様に左に寄った(つ・も・り)だったが、ほんのちょっと寄りすぎたみたい。左のタイヤは路肩から用水路の斜面に落ち、左に傾いた軽自動車は、さながら回転レシーブの様にくるりと一回転して、見事用水路に着水?(演技得点0.1点)でも二人とも無傷で無事合格?その後、しばらく妹は母親の運転する車には乗らなかったみたい…。
 それから、月日は流れ妹もピカピカの小学2年生。一つお姉さんになりました。いつもの様に学校の授業も終わり、詰田川の土手を帰宅中。何を思ってか、その頃テレビでやっていたCMソングを唄いながら、何故か目をつぶって土手の上をふらふらと蛇行走行?…そして数秒後ズボッ!!妹は赤いランドセルと共に詰田川のヘドロの中に転落。「助けて~!!」と鉄橋工事で働くおじさん達に救いを求めるも、遠すぎて叫ぶ声も届かず、たまたま通りかかった人に助けてもらったそうである。水が少なかったからヘドロまみれになっただけで済んだけど、満潮時だったらそれこそ大惨事。
 「二度ある事は、三度ある。」と言うけれど、「私はもう三度終わってるから水難事故は無いわね。」って言ってます。私の妹、おとめ座・A型・推定年齢46歳おかげさまで元気に生きてます。でもプールで泳ぐ時も足のつかない所では泳ぎません。よく海外旅行には行きますが南の島へ行く事は少ないみたい。何故でしょう?