sanuki story project

96県民性 埼玉県  櫻井大芽さん
驚いた話 地域の話
これは、私が家族旅行で香川県に行った時の話です。

旅館に着き部屋の中や旅館内を散策していた時、

カウンター?で私より年上でヤンちゃしてそうなお兄さんが

「香川県はなんて田舎でつまらん場所だな」と

そこそこ通る声で言ってしまったのである。

地元の人なのだろうか。そこに居合わせた50歳を超えたぐらいの大

柄な男の人が、

「香川県なめんじゃねぇぞ」

と手に持っていたご当地ストラップを投げつけて去って行った。

漠然と立つお兄さん。受付のおばさん。周りに座っていた人達。

そして、投げられたご当地ストラップ。

私はただ投げられたストラップを見つめていた。



香川県の県民性を表した言葉で「へらこい」なんて言葉があります。

分かりやすく説明するには、「ずる賢い、要領がいい」みたいです。

僕が見たのは多分、後者のほうであろう。

あの人はあの人なりに、要領よく立ち回ったのだろう。