sanuki story project

47全国高校ラグビー予選決勝戦 香川県  匿名希望さん
感動した話 友人ネタ・青春モノ
我がラグビー部はわずか17人。
ラグビーは15人でするスポーツ。
非常に厳しい状況だ。

その17人で挑んだ全国大会予選準決勝では、
第一シードと対戦し、2点差で勝利することができた。

しかし、格上と戦った代償はでかかった。
試合の途中、3年生のエースが怪我で退場。

試合後に救急車で運ばれ、そのまま入院。
診断結果は、眼か底骨折。全治1ヶ月だった。

診察後すぐに、1週間後の決勝戦には、出場できないことが決まった。


決勝は、1名減ったさらに厳しい16名で、対戦することになった。


しかし、残された選手の心は、1つになった。

絶体絶命の状況の中で、選手が掲げた目標は、
優勝ではなく、
「あいつを引退させない。」
だった。

優勝すれば12月末の全国大会に間に合う。
チームは一つになった。

決勝では、全員がチームカラーである緑のテーピングを、手首に巻き、準決勝で戦った彼の背番号⑩を書き、決勝に臨んだ。

入院中の⑩は、特別に外出許可をもらい、ベンチに座り、チームのサポートに徹した。

残念ながら試合には負けたが、
試合後に泣きながら抱き合う姿に感動をもらった。

優勝以上の感動をくれた選手達には、心から感謝したい。

感動をありがとう。