sanuki story project

141シンクロ率100% 香川県  頑張るはるかさん
不思議な話
私と兄は双子である
インドア派の兄、アウトドア派の私
高校まで同じ学校に通い、兄は帰宅部、私は空手道部
兄の得意科目は国語、私の得意科目は数学
正反対の私たちは男女の双子ということもあり、あまり似ていなかった

大学からは別々の学校に通い、生まれて初めて兄妹のいない学校生活を送っていた
大学四年になったある日、私は就活のために駅のホームにいた
面接当日、緊張してそわそわしていたら、目の前に見覚えのある人が通った

双子の兄だった

私「久しぶり!元気?何してるの?」
正月以来の再会である
兄「?!おぉ。就活の面接行くとこ」
私「え?同じ!何処で面接?」
兄「駅の近くのビル」
私「私もこの近くのビルだった!お互い頑張ろうね!」
兄「お、おう!」
私「じゃあ!またね!」
そして、二人は別々の道を歩き始めた

双子の兄に久しぶりに会って、緊張も和らいで、面接会場に到着した
大きく深呼吸して、待合室にはいる

そこには双子の兄がいた

双子には目には見えない繋がりというものがあるのかもしれない

因みにその会社には二人揃って最終面接まで残り、二人揃って最後に『お祈りメール』(不採用の連絡)が届きました
二十数年間の付き合いで、お互いのことをよく分かっているので、私たちは今でも仲良しです
毎日会って、仕事の愚痴を言って、一緒に出かけて、映画を観たり、アニメを観たりしています。