sanuki story project

49おばちゃんガチャポン 神奈川県  仲田恵美子さん
笑える話 地域の話・その他
友人と2人で初めて小豆島の旅行に。オリーブ公園を散策中にイサムノグチの滑り台を見つけ写真を撮りながら遊んだ。久しぶりの滑り台、くるっと円柱形の建物の周りを囲む輪の形状で滑り台になっている。終点が見えないが、スピードがものすごく出るわけでもないので、穏やかに滑ってきた私。次は友人の番。小窓から顔を出したりして写真を撮っていると。
ぺちゃくちゃペチャクチャと話し声と共におばちゃんたち4人組が現れた。
推定60代。写真を撮っているのになーと思っている私をよそに、スタスタと階段をのぼっている。まさか滑って降りてこないだろうと思ったその時、「きゃーーーー、早い早い!怖い!」と叫びながら降りてくる。
1人目、股にポシェットを挟み若干手を浮かせつつ滑走
2人目、大股開きで手もおおっぴろげの大の字滑走
3人目、スライディングスタイル
4人目、、、、笑いすぎ涙で前が見えない!!3人目までは撮影できたが、もう4人目は無理。
30年生きてきて滑り台の滑り方にこんなにもバリエーションがあるとは知らなかった。まるでガチャポンのようにどんなスタイルで降りてくるか予想が出来ないが、みんな予想を越える。おばちゃんたちの独自の滑走スタイルがツボに入ってしまい、涙を流して大爆笑!!
呼吸を整える私たち、「最高すぎー!」と称賛していると。
あれっ?周りに誰もいない・・・さっきまであんなに一緒にゲラゲラ笑い転げていたのに? この引き際の早さは何なんだ! しれーっとツアーバスに乗り込んでいるではないか!そこもまた笑える。
嵐のように去っていったおばちゃん4人組、あの時ほどムービーを撮っておけばよかったと後悔したことはない。笑いの爆弾、おばちゃんたちの笑い声は世界を救うと思った。最高の小豆島での思い出。