sanuki story project

224おとうさんおかあさん、はじめまして。 島根県  匿名希望さん
嬉しい話
香川と大阪の遠距離恋愛中だった私たち。
彼からプロポーズをもらい、初めて彼のご両親に会うため香川へ。琴電に乗って彼のご両親はどんな人なのか、気に入ってもらえるかな?色んなことを考えながら彼と電車に揺られてお家へ向かっていました。
今思い返すととてもナーバスになっていたんだと思います。
なぜか電車の中、ささいなことで喧嘩を始めてしまい、怒った私はどこかに停車した際、電車から降りて走り出してしまいました。「もうあんたとは結婚しない」

青ざめた表情で追いかける彼。
二人は走りながら汚い言葉で罵り合っていました。
初めての土地。彼が生まれ育った町。
まさかこんなことになってしまうとは・・・

途中、ご両親から電話がかかってきて気づいたのですが
もう既に約束の時間を10分は遅れています。

お互い冷静になりました。

とりあえず、ご両親に会おうということで
タクシーを拾って家に向かうことに。

もう約束の時間に
30分以上遅れた上に眼を腫らしている私。
ご両親、とても不安そうな顔をしていました。
彼が気を遣って「電車に酔ってしまって」と説明していましたが
バツが悪い私は勇気を出して「ごめんなさい。喧嘩しました。」と伝えました。

するとご両親は、怒るどころか「なんだ。そうなのか」と笑ってくれ、今までピリっとしていた空気が一気に和やかに。

その時に、ああ、私、ここに嫁ぎたいな。絶対幸せになるな。と確信したのです。
結婚に対する不安が一気に解消された時でした。

早いことに今年で彼と結婚して2年目になります。初めて会った時と変わらずまるで本当の娘のように可愛がってくれるご両親、彼のご家族に感謝です。

拙い私の話、聞いてくださってありがとうございます。